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ポスティングって結局は廃止すべきなんでしょうか?

前回の岩隈、今回のナカジがポスティングでの移籍を実現出来なかった事で、
ポスティング制度の見直しや廃止が叫ばれていますね。

うん、まあ・・・そんな時期かもわからんね。この制度が導入されてから既に10年以上は経過してますし。

ただ、見直しや廃止と言っても日本側とMLB側でそれぞれ色々な立場や思惑があるので、簡単に解決するかと
言えば難しそう。
この制度、よく「MLB優位の不平等システムだ」と言われますが、MLB側にもリスクがあるため
あちらもあまり良く思っていない感はあります。


よく指摘される問題点の洗い出し:

<MLB側にとってのリスク>
・いわば余分な名目の費用を支払う運命。
 
-海外FAの場合・・・MLBが負担する費用は「選手への給料」のみ。
 -ポスティングの場合・・・MLBが負担する費用は「選手への給料」+「その選手の日本の所属球団へ支払う移籍金」

・落札しても選手が必ずしも入団してくれるとは限らない。
・本当に必要としている球団が落札出来るとは限らない。第一段階(入札)は完全にマネーゲーム。
(妨害ではなく、必要度「高」の球団に必要度「中」の球団が勝つ可能性)

<日本人選手側のリスク>
・落札球団以外とは交渉出来ない。
・落札球団が必ずしも契約してくれるとは限らない。
・契約してくれる場合でも足許を見られる可能性がある。
・移籍金の存在により入札球団が減る可能性がある。=チャンスが減る。
・移籍金の存在により選手への支払額が減る可能性が高い。
・本当に必要としている球団が落札してくれるとは限らない。第一段階(入札)は完全にマネーゲーム。
(妨害ではなく、必要度「高」の球団に必要度「中」の球団が勝つ可能性)

<NPB球団側のリスク>
・落札球団と選手が契約合意に至らない限り、移籍金は1円たりとも手に入らない。
・ポスティング申請後もその選手が移籍するかどうかは暫くわからず、人員かつ金銭的な面で読めない部分が多い。
 特に移籍金をアテにした計画はリスクが高い。
・これは微妙ですが、FAよりも早くに選手を手放す事になる。拒否権を発動すれば問題は無いものの、
 選手への同情から世間的な風当たりが強まる可能性(←これは余計かw)。

他にもまだまだあるかもしれません。

・妨害入札の存在がよくささやかれますが、結局それらしき存在が確認出来ないので除外。ただ潜在的リスクは0ではない(当然MLB側にとってもリスクになる)。
・選手を本来のFAよりも早くに手放すNPB球団のデメリットについては、移籍金の存在がそれを緩和して
 いるので、リスクと言い切ってしまうのは少々微妙かも。
(今回の西武、ヤクルトは移籍金の下限を設けずに受諾するスタンスだったのでこれまた微妙ですが)

こう考えると確かに制度を見直す余地はありそうです。ただし、何事も「完璧な制度」は存在し得ません。

見直すと言っても、下記の様に着地点がなかなか見つからない事も予想されます↓

☆移籍金の存在
これは確かに明確なリスクにはなっていると思う。でも現状では避けられない。

例えば、極端な例を挙げませうか。あくまでも実例ではなくフィクションですw

今回のナカジを獲得する為にヤンキースが用意出来たお金が総額350万ドル、パイレーツが用意出来たお金が400万ドルだったとします。

-バックアップでナカジを獲得したいヤンキースの場合。

第1段階の入札で勝たないと意味が無い。→350万ドルのうち、250万ドルを移籍金に充当しちゃえ!→めでたく落札→でも残りが100万ドルしかありません。

-スタメン競争を前提にナカジを獲得したいパイレーツの場合。

現実的に移籍金を200万ドル、ナカジへの支払いに200万ドルと分配しよう→200万ドルで入札→残念ながら落札できず・・・→ナカジとヤンキースが破談→(°Д°)ポカーン。。。ウチナラケイヤクデキタノニ。。。

しつこい様ですがあくまでもフィクションですw

正直なところ、誰も幸せにならない例です。移籍金の問題は結構根が深いかもしれません。

ただし、この存在を無くしてしまうと今度はNPB側が獲られ損に終わるだけなんです。
本来、ポスティングとは選手にとっての「権利」ではないんです。権利を持っているのは日本の所属球団。よって、NPB側が一方的に損をする有り方はありえないのです。


☆落札球団としか入団交渉出来ない件

「落札球団と契約合意出来ない場合、2番目の入札額の球団と交渉出来るようにすればよい」

一つの解決策だと思います。ただ、あくまでも受諾する権利は日本の球団側にある事を忘れてはいけません。
今回のナカジの例で言うと、ヤンキースと合意出来なかったから2番目の球団と交渉したい・・・と言っても
あくまでも西武ライオンズが受諾したのは「250万ドルの入札」に対してです。

受諾した球団からすれば、勝手に入札額が250万ドル以下にされては「それは違うだろ」となるわけです。

「じゃあ、最高入札額の球団との交渉が破談になった時、次点の球団との交渉を日本の球団が認めれば良い」

これも一つの解決法です。ただ、これをやっていると、果たして着地出来るまでどれだけ時間がかかるんでしょうかね。。。1つ目の球団と破談→2つ目の球団も・・・イマイチ→じゃあ次は3つ目の球団と交渉?
契約交渉に時間がかかるのは普通ですから、下手をすると2カ月くらいは結論出無さそう。。
日本の球団にとってこれはキツイです。

ならば「FA同様に複数の球団と同時進行で交渉すれば良い」?
それを認めたら入札システムの意味自体がありません。独占交渉権を得る為の入札なのだから。


☆落札球団に選手が入団するor入団出来るとは限らない件

「落札球団は選手を絶対に受け入れなければならないor選手は入団しなきゃならないことにすれば良いと思います」

↑これは厳しいんじゃないかなあ。契約内容に関してお互いの主張がひたすら平行線の場合は?
契約に合意しないままの入団はありえないでしょう。

「ならば、落札球団は契約合意の可否に関わらず、入札額の一部を絶対に支払わなければならないシステムにすれば良いのでは?」

これも解決法の一つ。ただ、コレをやると入札に尻ごみする球団は確実に出るでしょう。
入札する側からすれば、落札しても契約合意に達しないままお金だけ支払う可能性はリスク以外の何物でもないし。
そもそもがMLBサイドもポスティングシステムの存在を良しとしている球団ばかりではないし。
これ以上の縛りをつけるようでは、逆に選手のチャンスを減らす結果にもなるかもしれません。。
まあ、確実に選手を欲しい球団だけが入札するであろうメリットはありますが。


ああ、こう考えるとポスティングってダメじゃん・・・出口の無い迷路じゃん(°Д°)アライヤダ。


確かにダメかもしんない。

MLBとの間でこういうシステムを設けている国って他にありましたっけ???無かった気がするんだけども。
MLBから見ても、日本の選手をこのシステムで獲得するのは中南米あたりから選手を発掘するよりも
非常にめんどくさいんじゃないかな(別のメリットデメリットはあるとしても)。


この制度、個人的にはそろそろ限界を迎えている気がしています。

ただ、じゃあ「ポスティング廃止しろ」というのは簡単なんだと思いますが、その後どうするのか・・・が一番の問題です。

「選手は海外FAでMLBへ行くべき」
真っ当な意見だと思うし、我もこの意見には結構賛成です(完全にではないけれども)。

ただし、現実には海外FA取得条件は1軍登録日数145日×9年という長さです。

選手会は下記の様に主張しております。
http://jpbpa.net/transfer/?id=1285571548-032370

選手会からすれば、「ポスティング制度は選手の意向を反映されない、いわばよろしくないシステムだ」と。
「でも、海外FA権取得まで待てというのも長すぎる」と。

考えてみれば、ポスティングでもなんでも良いからMLBへ挑戦したい選手もいるわけで、
選手側のチャンスがただ一方的に失われる事に選手会が黙っているはずはないです。

そうなるとポスティング廃止の場合は一方で海外FA条件の緩和を求めてくるのではないでしょうか。
少なくとも「国内FA同様に1軍登録145日×8年にするべき」、と最低限ここまでは主張するものと
予想されます。

国内選手の流出につながるので難しい問題です。


ここからは完全に個人的な意見ですが。

我としては、ポスティング制度は廃止の上で、海外FA取得条件は国内FA権と同様でも良い様な気はしてます。

ただし、海外FAは日本の球団や球界にとっては全く見返りの無いシステムです。
(国内FAと異なり、人的補償も金銭補償もありませんから)

ではそれを少しでも埋める為にどうするか。

完全に個人的な案ですが、

・選手の海外流出が多い以上はもうそろそろ外国人枠を再度拡大しても良いと思います。
・それがダメだというならば、せめて海外FAで選手が流出した球団にはその人数分だけ
外国人枠の拡大を認めても良いのではないかと思っています。1人抜けたら外国人枠を1人分拡張、
2人抜けたら2人分拡張と。ただし、拡張は半永久的なものではなく2年とか3年の期限付き。
↑これだと不平等な気はするので、多分無理でしょうけれども。


「外国人枠を撤廃して海外の選手をもっと流入させるべきだ、日本人の過度なプロテクトは良くない」
というのもよく言われる意見です。
我は完全には賛成ではないですが、部分的には賛成です。もう少し拡大しても良いと。
少なくとも日本人の海外流出がここまで進んでいる現状を考えると、今の外国人枠は少なすぎると思います。

流出したらその分流入しても良いはず。

勿論、日本人のスター選手の流出を米国の選手が簡単に埋めてくれるかと言えばなかなか困難でしょう。
MLBでバリバリのスター選手はまず来ないだろうし。

ただ、MLBのスター選手でなくとも良い選手は沢山来日しています。
例えば今ではファルケンボーグやマートン、ラミレスと言った選手に魅力を感じるファンは多いはずだし、
ライオンズもファンの記憶に残る助っ人外国人選手を沢山輩出してます。

こういった選手のNPBへの貢献度は非常に高いもの。
簡単に掘り出し物は見つからないでしょうが、そこはスカウトの目が今まで以上にシビアに求められる事になると。現段階でも、スカウトの目がチームに与える影響は非常に大きいと思います。


個人的にまとめますと。。。

・ポスティングは廃止。
・海外FA権を国内FAと同条件にする。
・その分、外国人枠の拡大も考慮する。


こんな感じでしょうか。

まあ、それでもすぐには解決しないでしょうね。
多分、これから米国サイドはポスティングにより慎重になると思う。慎重にならざるを得ないでしょう。

また日本人選手も、今まで以上にこのシステムの本質を理解した上での挑戦が求められると思います。
特に、野手の場合は海外FAでさえもかなりシビアな交渉を強いられそうな雰囲気ですが、
ポスティングの場合は今回のナカジや青木以上と同等かそれ以上にシビアになっていく事も予想されます。

日本人選手の活躍次第、でもありますが。。。



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再びお邪魔します

「無題でございます」(1)(2)と併せ、この記事にも大拍手です。

ポスティングシステムの問題点を、これほど詳細に明確に分析したブログは、他に目にしたことがありません。
他の多くのブログはポスティングシステムを論じても、過去にシステムを利用した選手の良し悪しや、選手に対する好悪の感情が先立ち、客観的視点を持っていません。

この記事を、少しでも多くの方々、できたらNPBやMLBの関係者にも読んでいただきたいものです。

No title

六の宮の姫君さま

お褒め頂きありがとうございます。
これ以外にも色々な問題はあるでしょうし、
表面に出てこない問題もあるかもしれません。

ただ、この制度を制定した当時とは事情も変わってきていますし、
これから色々な議論の元にシステムの問題点は改善されてゆく
方向に向かわないと厳しいとは思います。

プロフィール
旧ブログ(西武ライオンズ ニューミスター7 片岡易之選手応援ブログ)より引っ越してきました。よろしくお願いいたします!

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